「おかえりなさい」
 伝えたい想いを今

満州から日本へ帰国を願いながら
果たせなかった方々へ
鎮魂の祈りを込めて慰霊の母の像を設置したい

©ちば てつや

別府市に慰霊の母の像を

紲の会 について

帰ってこれなかった人たちへ。
迎える像をつくり鎮魂すること。
「おつかれささま。おかえりなさい」と言ってあげたい。

本会は、満州から引き揚げてきた大分市在住の野村純子さんの発案により、 同じく満州から引き揚げてきた漫画家ちばてつやさんの賛同を得て、戦後 生まれの有志によって運営されるものです。 なお、母親をモチーフとした等身大ブロンズ像は、ちばてつやさんの原画 をもとに、引揚者の父を持つ別府市在住の日展会員・原田裕明さんが制作し、 大分県・別府市(最初の引揚船の寄港地)の別府湾を臨む仏舎利塔敷地内 に建立する予定です。 (2024 年秋以降に完成)

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の想い

太平洋戦争終結後、旧満州(中国東北部)から日本(内地)に、多くの人が引き 揚げてきました。一方で、「引揚者」となることができなかった人、内地にたどり 着くことなく亡くなっていった大勢の人がいます。戻れなかった人たち──富士 山を自分の目で見ることが叶わぬまま亡くなっていった人たちの無念の魂は、今 も私たちの国・日本の空の上で彷徨っているのにちがいありません。 空の上を彷徨っている彼らの魂を迎える像をつくり鎮魂すること。 「おつかれささま。おかえりなさい」と言ってあげること。 それがこの会の目的とするところです。 そして、それをきっかけに、「あの戦争がもた らしたもの」にじっと目を凝らし耳を傾けたいと思います。体験の有無にかかわ らず、一人でも多くの方がこの趣旨にご賛同くださることを心から願っています。

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